薬師如来

その昔、聖徳太子によって創建された乾坤(しんぎん)山・降魔寺という寺がありました。

その寺では、黄金の薬師如来を守護仏としていました。
仁明天皇の時代、慈覚大師がこの地においでになり、「これは小さな仏さまであるから」と、今の薬師如来をお造りになり、その胸にその黄金の小さな仏を作りこめられた、と伝えられています。

それ以来、時がたつにつれ、降魔寺はことごとく退廃。この薬師如来のみ転々と各所に祀られていました。

時は移り、浅野長直公が赤穂城を築城される時代に、城守本尊として大高山長安寺に祀られることとなりました。

そして、ご縁により普門寺に。

長らく薬師堂に安置、普門殿再建(平成14年)の後は、普門殿に安置され、「お薬師さん」として今でも厚く市民の信仰を集めています。

毎月8日は、薬師如来のご縁日です。(法要は13時30分から)

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